経営コンサルタントとは
―ケンジコンサルタントグループ(略称KCG)の命名由来―
雨ニモマケズ
ケンジコンサルタントグループ
代表 亀村 治
宮沢賢治は、法華経の詩人といわれる。法華経に深い感動を受け、その精神に
生きた。
賢治が病床で記した「雨ニモマケズ」を時々お経のように口ずさみたくなることが
ある。
雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナ身体ヲモチ 欲ハナクケッシテ怒ラズ
イツモ静カニワラッテイル
一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲ食べ
アラユルコトヲ自分ヲ勘定ニ入レズニ
ヨク見キキシワカリ ソシテ忘レズ
野原ノ松ノ林ノ陰ノ 小サナ茅ブキノ小屋ニイテ
東ニ病気ノ子供アレバ 行ッテ看病シテヤリ
西ニ疲レタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ束ヲオイ
南ニ死ニソウナ人アレバ 行ッテ怖ガラナクトモイイトイイ
北ニ喧嘩ヤ訴訟ガアレバ ツマラナイカラ止メロトイイ
日照リノトキハ涙ヲ流シ 寒サノ夏ハオロオロ歩キ
ミンナニデクノボウト呼バレ 誉メラレモセズ 苦ニモサレズ
ソウイウモノニ ワタシハナリタイ
(宮沢 賢治)
この詩は、昭和6年11日3日、病床で手帳に記された。(賢治は翌年9月に亡く
なっている)
農学校(盛岡高等農学校・現岩手大学農学部)で学んだ知識で農民の指導に献
身して挫折し、病の床で到達した心境という。指導するのではなく、ともにオロオロ
歩こうというのである。
広くスタッフといわれる人の基本姿勢ともいえるが、繰り返し口にしていると、コン
サルタントとしての究極の姿を教えられている気になる。
[ 昭和58年4月23日 記 ]
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※※青淵(せいえん)渋沢栄一の経営思想(「青淵」は雅号)※※
・共存共栄 ・義利合一(道徳経済合一説)
・合本主義(経営民主主義) ・事業一元主義
・地方事業の振興 ・労使不二(労使無差別)
[共存共栄]:「自他ともに生存し、繁栄すること」「二つ以上のものが対立することなく、互いに助け合い、共に栄えること」。渋沢栄一の言動の根底には、この共存共栄の精神が脈々と流れている。
[合本主義]:個人経営よりも株式会社等の会社組織により事業を経営すること。独力経営の利殖法を避け、多くの人から合資協力による会社組織等を通して、利益を独占せず、多くの人とともにその恩恵に浴するというもの。(合本興業)
[義利合一]:道義を尊び、第一義とするもので、営利の追求も資本の蓄積も道義に合致するものでなければならないとする。経済活動は、正しい道によるべきこと。「論語と算盤」
[事業一元主義]:ひとつの事業に専心従事すること。一つひとつの事業に専心専一をもって望む態度が大切とした。
[地方事業の振興]:国の発展にとって、地方事業の勃興・事業の必要性を唱えた。国家にとっての地方は、真に元気の根源・富裕の源泉とするもの。(地方・郷土の振興)
[労使不二]:労使は、単なる温情的労使関係でなく、経済的合理性を加味した、労使一体となった経営を推進した。分かち合い・痛み分けの論理的経営をいう。
・「量入為出」(支出・収入のバランスを図る)
ー恒産有って、志立つー
渋沢青淵、京都相国寺にて西郷南洲と豚鍋を食す
ー経済の真理は、相互の利益を図るにありー
ー儲けは商売のカス、客(世の中)の役に立つことが先決ー
(人様のお役に立つその結果が儲け、客を満足させることが先決、お金は二の次、必ず付いてくる)
ー不義の富は、我においては浮雲のごとしー
*(青淵座右銘) 相愛、忠恕の道をもって交わる
*(処世訓) 人事を尽くして、天命を待つ
*(一言集) 世の中は「持ちつ持たれつ」「人はあいみたがい」
*(青淵墨書) 「忠恕」(チュウジョ:思いやりが深いこと) 「義利合一」 「経世済民」 「人間、晩晴を尊ぶ」 「名を成すは、常に窮苦の日にあり。事に敗るは、多く得意の時による」 「温故知新」
「順理則裕」(道理に従ってなすべきことをすれば豊かになっていく) 「共存共栄」 「自利他利」 「徳は孤ならず必ず隣あり」
*恒産なきもの恒心なし(諸井恒平・秩父セメント初代社長)